色々なジャンルでの印鑑文化の発展

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東洋でも、特に東アジアの印鑑文化にはとても長い歴史があります。
そもそも印鑑文化は、約3500年ほど前に中国で産声をあげました、

卑弥呼に贈られた「漢倭奴国王」の金印は、日本では最も有名な印鑑です。 ただ、祭事などではなく、実際に人が使用するようになったのは大化改新のあとなのだといわれています。

平安時代を経由し、独自の印鑑文化の土台を形成していくと、 江戸時代には商業・文化の発展にともない、印鑑文化は一気に花開いていきます。 庶民の暮らしや生活にも深く関わるようになり、印鑑が広く普及し始めていきました。

明治時代、制度改正や整備が進むと、印鑑制度が設置され、 実印のない公文書などは裁判上の証拠にならないという布告がなされました。
日本の印鑑制度はこうして着々と染み付いていったのです。

一方で、経済や商業とは無関係なジャンルでも印鑑文化は見られました。 水墨画や書道に代表される東洋の芸術作品がそれに当たります。

書画では印鑑は「落款」などと呼ばれて親しまれていました。 西洋などの絵画に比べると、書画は空白が多く、その余韻を楽しむような鑑賞の仕方をします。 このとき、落款を画面の隅に配することで、書画が引き締まって見える効果があるようです。
それと同時に、落款は贋作や偽造の防止にも役立ちます。 同じ落款を用いることで、その書画が直筆のものであることの証明になるのです。

署名の代わりとなる記号や符号には「花押」があります。
花押は署名が変化したもので、文字が図案化や文様化されたものを言います。

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